いすゞ810スーパー原木運搬スタンション仕様車
810の原木仕様車です。原木を山積みしてボデーをしならせながらゆっくりとしかし力強く走る姿を再現するというテーマで製作しました。
大きなポイントは2点あり、①にサスペンションを可動させることと②スタンションをリアルに製作するのが課題であり目標でした。
①シャーシ、サスペンション周りの制作
フロントアクスル周りです。原木を積みたいので強度を出したいので構造はシンプルです。左右にスイングさせるのみで上下にストロークはしません。
シャーシは保冷車のロングシャーシを使用しています。
ビスは接着時の固定用なのでしっかり接着できたらはずしてビス穴はパテ埋めします。
ボデーを載せて仮組みをするとこのような感じになります。キャブマウントを制作してキャブの座りを整えます。グレートバンパーは比較的開口部が大きく隙間が見えやすいので重量感を出すためにもインナーバンパーのようなものを制作します。
せっかくなので強度も出るように作り完成後のも持つ場所としても機能するようにしました。
リア周りです。一見わかりにくいかも知れませんがデフとひきずりの位置から右側がフロントとなります。
構造は簡単でプラバンをリーフとして使いトラニオンベース自体を上下させる方法です。
ビスを使ってなるべく強度を出します。
リア側からみたところです。保冷車用ロングシャーシを使用しているのでリアサスペンションのトラニオンベースは約15ミリ前進させていますの。従いましてリアアクスル全体も15ミリ前側に前進しています。
リアのサス機能を生かすためバネ反力を決めます。実際に載せる荷物を載せたりしてテストします。適度に沈み込むような強度を探っていき決定します。
一応ボデーは取り外し可能に制作していますのでリアのバネ用プラバンは交換、メンテナンスは出来ますがかなりの大作業になるので出来るだけやらなくてもよいように配慮します。
ストロークなど可動状況を確認してボデーやキャビンに干渉しないか動作確認をしています。
ここの作業は素組みのプラモデルでは味わうことのできない姿勢を見ることができるので非常に楽しいものでした。
リアサスまわりです。こちらは普通にトラニオン可動状況です。ある程度の荷をかけて接地状況を見ています。
比較的荷の少ない状態ではかなり前傾姿勢となるようにしています。
②ボデー、原木スタンション(ステッキ)の制作
ボデーはここまで出来ています。
ボデーのリア化粧版はテールランプを埋め込めるようにしています。
バックランプ用開口部や牽引フック用開口部はもう少しあとで位置を決めて穴あけします。
スタンションは試作中で前側の黒いスタンションはスーパーグレートの原木トレーラーのものを仮に載せて寸法などを検討している段階です。
スタンションの基本形のようなものを作ってみました。ここにウェーブ製のリベットなども接着しますが部材はこのように切り出します。
最初はスタンションは4基取り付けるか6基にするか迷っていたのでとりあえず4台装着して雰囲気を確認してみました。
4台装着車は実車でもよく見かけますし、シンプルな印象でこれもなかなかいいかな、と思いました。
なぜかキャブがスパグレになっていますがスタンションを6対載せてみて確認しています。
この時点ではやはり6対載せた仕様が好みだと感じましたので6対載せることにしました。
ここらで転がしの荷降ろしが実際にできるかテストしています。
あまりうまくはいきませんが不可能ではなく何回かに一度はできる感じでした。
虫ピンを差し込んで固定しておき糸などで前後のピンを同時に引き抜くとうまくすれば丸太が転がり落ちます。胴巻きのチェーンの長さの設定がうまくいってると先に落ちた丸太がおもりとなって荷台上の丸太を引っ張りおとしてくれます。とはいうもののなかなかうまくきれいのは落ちてはくれませんが・・・。
動作を確認したのでサフェーサーを吹きました。スタンションの枕木はあとからつけるか迷いましたがガッチリと接着したかったので先につけてしまいましたがあとで大変塗装が大変でしたので後からつけるのをお勧めします。(ただし色を荷台とスタンションを同色に塗るなら先に接着しても良いと思います。でもも色を塗り分けるならばマスキングがかなり大変です。)
スタンションの支柱ぶぶんを作ります。エバーグリーンのフラットバーを使っています。
4ミリ×2ミリだったと想いますがカッターで少し加工して上部に行くにしたがって細くなる様にしています。
ボルトナットはウェーブのセットを接着して表現しています。
荷台に取り付けて仮組してみました。
雰囲気がかなりつかめてきたので色などを考えて決めていきます。
スタンションは使いこまれて真っ黒なものが多いですが新品の状態では黄色やオレンジのものが多いようです。
かなり迷いましたがオレンジ色にしました。マスキングが大変でちょっとうんざりしてしまいました(笑)
※まだ途中ですがまた続きは後日掲載します。