日野グランドプロフィア4軸低床セルフローダー

(※画像をクリックすると拡大するように変更しました。内容も一部追加しました。拙作ではありますが よろしかったら製作のご参考にして下されば幸いです。)

 

 

ベース車両は青島ビッグカスタムシリーズのグランドプロフィアの保冷車を使いました。が、かなり大掛かりな改造が必要でした。コンテストに出すつもりで制作していましたのでなんとか完成できましたが、ちょっと目標がないと完成までこぎつけるのはかなりキツカッタかも(笑)

可動式はとにかく大変でした。

自動の歩み板は納得できるものが出来ませんでしたのでいつか作り直したいと考えています。 

 

 

積載するのは重たいダイキャスト製の重機のミニカーが多いのでかなりしっかり作る必要があります。プラモデルの重機は軽いですが、種類が少ないのでどうしてもダイキャストを載せる機会が多くなります。

 

ベースにしたのは アオシマ製 ビッグカスタムシリーズ No.30 日野プロフィアハイルーフ保冷車です。

殆ど改造してしまう箇所が多いので安いキットがよいと思いました。

 

シャーシを仮組みしつつ軸の位置や間隔を決めました。図面は参考にしますが荷台の長さもあり最終的には自分の見た目の好みでよいのではないでしょうか。

フロントはトラクタ用のアクスルを二組使い連動させました。

4軸低床なのでフロントは2軸ともアップライトを逆にして車高は下げてあります。

リアはダンプ用のトラニオンサスを使いますがダンプフレームより箱車のフレームは幅が広いのでかそのための加工が必要です。

またサスペンションは可動にして荷台傾斜可能にしなくてはなりません。

4軸低床はツーデフの車両設定しかないのでダンプ用デフとトラニオンを使いツーデフ化しました。

 

短い車体も考えましたが大きな重機を載せたいし、単車の最大全長12メートルに収まる範囲でなるべく長くしました。

画像で載せてる重機はコンマ7相当です。

実車の設定ではこれより短いセルフが多いし短めの方が荷台強度もあり使いやすいかもしれませんが模型ですので好きな大きさにするのも良いと思います。

バランスを見るのに数え切れない位載せてこの重機にはお世話になりました。

少し制作が進むごとに前後左右が水平になってるか重量をかけてチェックしました。

 

プロテクターはセルフ用シリンダーを兼用するタイプをチョイスしましたが特にメーカーまでは考えていません。フジタかタダノを積載した車両を資料にみていましたのですが資料は見やすいほうを両方見ながらつくったので両メーカー混じってるかも知れません。自動歩み板は荷台の下の油圧シリンダーと連動するように作りました。

 

荷台だけサフェを吹いたところです。プロテクは同時の塗装は難しいので後で小さなナットとボルトで止める事にしました。

 

荷台の木製床板はクセやそりがあるため直しが必要でまだ貼り付けてませんが長さを決めて切断しておきました。そりを取るのには結構時間が必要でした。

自動歩み板も長さを良く考慮して決めます。歩み板は左右に幅は変えられるようにしたいので取り付けは最後になりますが、長すぎても短すぎてもいけないので何度も仮組でチェックしました。

 

バック灯、灯火類、非常牽引フックは穴を開けて埋め込みます。画像にありませんが突入防止のリアバンパーは可動にして 荷台を傾斜したときに干渉しないようにしました。

 

プロテクは標準の高さで一度制作してそのあと、ハイルーフに合う高さまでかさ上げする設定です。

たぶんホイストシリンダーの長さで外の箱は長さが決まってると思います。セルフは殆どの車両が標準ルーフでしょうから、その範囲に収まるジャッキ長の設定しかないと思い、(実際はあるかもしれませんが)ハイルーフ用にプロテクを上げるためのは後から仮装するのが自然と思いました。

プロテクの建ちと荷台が直角になるよう良く仮組みしています。ここは強度もガッチリしていないと実車でもスゴイ重量がかかるとこですので不安定な印象がでると嫌なので丁寧に作業しています。

 

単調になると面白くないので縞板の部分と別にワイヤーの網の部分を造り後方が確認しようと思えば少しは目視できるかな、という程度の窓をつけました。

 

荷台ができてきましたがシャーシはまだこの感じです。地味にみえるこのシャーシ状態まででもかなりたいへんでした(笑)リアのトラニオンベースの取り付け部分を上に新設して上にあげて(つまり車高は下がる)すると荷台を傾けるとタイヤが干渉しやすくなるのでまた加工・・という感じでやっと形になります(書いていても疲れてきました 笑)

 

デフがうごきますので、プロペラシャフト(ドライブシャフトと呼ぶのかどっちでしょう?)も伸縮してかつスイングもできないといけません。これは実車とかは見れなかったので適当にやりました。あまりみえないとこですし・・形状は気にしなくてもよいかもしれませんが、こういう地味な所がちゃんと可動しないと折れてしまいますし、完全な荷台傾斜がとりにくくなるような気がします。

プロテクの後ろの工具箱です。たまたま資料にした実際の車両についてたのでいいなと思いまねしました。せっかくなので開くようにしようと思い、道具箱を開閉式にしてみました。キチンと90度以上開ける様に外側にヒンジを付けました。ヒンジは自作です。

 

 

プロテクター(背板)をかさ上げしてハイルーフに合う形状を考えました。これは参考にした車両はないので完全オリジナルです(笑)でも、かなり以前から実車で自分がハイルーフのセルフに乗るとしたらこうしたいとイメージは持っていました。

 

ロングジャッキは中にプラ棒で作ったスペーサーを差し込み、ジャッキアップ状態を再現しています。取り外し作業も簡単で確実ですし左右の長さを均等にしやすいので採用しました。